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台灣鐵路管理局EMU400型 -- 抵抗制御・西部幹線(主に基隆〜台中)

台北駅に停車中の第1編成(EMU401F)

台湾鉄道初の通勤電車として1990年に登場した交流電車です。列車種別では「區間車」専用となります。製造は南アフリカのユニオン社(Union Carriage & Wagon)で、電装品はイギリスのGEC製です。1987年に登場した同社製のEMU200型がベースとなっており、外見もそっくりです。4連1編成の構成で、最大4連×3の12両で走行可能ですが、通常は4+4の8両で走っています。ドアは2扉で、混雑時には不向きです。台鐵の駅はホームが低いため、ドアの位置も下方に出っ張っています。乗車するときはステップを上がる構造となっており、特にEMU400型はこのステップ部の段差が大きく目立ちます。制御方式は抵抗制御、主制御器はGEC製で、駆動方式は釣り掛けになっています。力行時には特有の唸りが聞こえてきます。
EMU400型は新竹基地に配属されており、縦貫線〜宜蘭線まで幅広く走行できるようですが、現在は台北駅を通る運用(基隆〜新竹〜苗栗〜台中)がメインで、縦貫線南方での運用は見かけないと思われます。また、常に4+4の8両で走っており、4連単独運用は稀なようです。
>>走行音(EM401)

収録区間:縦貫線 板橋→萬華
釣り掛け駆動とあって独特な唸り音が聞こえてきますが、各M車による差なのか唸り音が極端に小さい編成が存在します。

GEC製主抵抗器

強制通風式なので、抵抗器は箱の中に格納されています。「GEC TRACTION LTD」と書かれたプレートもはっきり確認できます。

車内の様子

内装はEMU500型やEMU600型と大差はありませんが、この形式だけは2扉なので側窓が3つになっています。

■行先表示機

往台中→TAI-CHUNG→山線→MOUNT LINE

最近になってLED化したと思われます。漢字と英語の交互表示で、表示が変わるときは縦にスクロールします。新竹発の基隆行きのように縦貫線の山線を通らない運用でも「山線」と表示されます。

區間車表示

行先表示とは別に、前面にある小さな表示幕には「區間車」と書かれています。以前は「電車」という列車種別でしたが、台湾新幹線開業による列車運行の見直し(台鐵捷運化)に伴って変更されました。

先頭車のEMC400、EM400がM車です。

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