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台北捷運C301型 -- VVVFインバータ制御・淡水線〜中和線・新店線

北投駅に進入するC301型

1992年〜1993年にかけて淡水線へ導入された車両です。日本の川崎重工と川重の子会社であるURC社(アメリカ)が連携して製造しました。木柵線を除いた台北捷運の車両はシンガポールのMRTに影響された造りで、車両長23.5mの大型車体となっています。車体はステンレス製で、このC301型はC321型と比べて表面がテカテカしているため、側面からでもすぐに区別ができます。制御方式はVVVFインバータが当初から導入され、メーカーは米国・Westinghouse Electricです。変調音はやたらに音の変化が激しいタイプです。カナダ・トロント交通局の地下鉄で走るVVVF車でも全く同じ音がします。それと、C301型に限ってT車から常に「パチッ、パチッ」という音が出ているのですが、これは一体なんでしょうか?ちなみに編成はMc-T-M-M-T-Mcの6連で、C301型以外でも同様の組成となっています。
集電は第三軌条方式、電圧は直流750Vです。これは他線でも共通です。
>>走行音(1001)

収録区間:淡水線 雙連→中山

>>走行音(3005)

収録区間:新店線 台電大楼→公館

>>走行音(3022)

収録区間:淡水線 台北車站→中山

>>走行音(3022)

収録区間:淡水線 中山→雙連

>>走行音(3034)

収録区間:淡水線 石牌→Qilian


Westinghouse Electric製のVVVFで、日本では絶対に聞けない音です。起動、減速共に音の変化が激しいですが、特に停車するときの音の変化の多さが耳に残ります。とはいえ変調音の音量は結構小さいので、車内の空調音が被るとほぼ掻き消されてしまいます。収録難易度は高いです。空調は一年中作動していると思われるので、収録に適する時期はないでしょう。
C301型・VVVF装置

これが本当にVVVF装置なのか迷いましたが、他を見渡してもこれしか考えられませんでした。素子の冷却は冷媒を使わない強制通風式のため、ブロワー音が聞こえてきます。2つの部分に分かれているので、断定はできませんが1C2M×2群だと思います。

C301型・車内

日本の電車に比べると広く感じます。座席の配置パターンが独特です。座席はFRP製で、長時間乗車は考慮されていません。吊り輪が3列に取り付けられていますが、真ん中の吊り輪の列は車内を移動するときに頭に当たるので邪魔かも…。

■行先表示機

南勢角(漢字表示)

南勢角(アルファベット表示)

側面の行先表示機は車内から設置されています。「往〜」で「〜行き」という意味です。行先の下に表示される色はラインカラーで、淡水〜新店系統が「緑」、北投〜南勢角系統が「黄」に点灯するので誤乗防止に役立っています。

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