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韓国鉄道公社311000系 <交直流電車> 広域電鉄線(京釜線・京仁線・京元線・長項線)、地下鉄1号線
1次車〜3次車(311001F〜311041F・旧5001F〜5042F)

新道林駅に停車中の311029F


中間T車に元1000系を2両組み込んだ311041F(九老〜新道林)


<5000系時代> 旧塗装の5004F(龍山駅)


<5000系時代> 新塗装になった5042F(永登浦駅)

1号線系統の首都圏電鉄区間のため、1996年に「5000系」として登場した交直両用のVVVF車です。設計は4号線、安山線・果川線用の2000系(341000系)と共通で、車体や内装、電装品も全て2000系と同じです。このスタイルで1996年〜1999年にかけて第1編成から第42編成まで増備され、第43編成からは車体の設計が大幅に変更されることになります。CI装置は韓国・宇進産電製のMCK01C(東芝のライセンス生産品)で、素子はGTOです。2000系では初期編成は東芝製のCIでしたが、5000系では全ての編成が宇進製です。2005年から内装のリニューアル(難燃化改造)と方向幕のLED化、2006年からは車体の塗色が韓国鉄道公社の新CIに対応した新しいカラーリングに変更されました。2011年には5000系から「311000系」へと形式変更が実施されました。
2019年現在、311013、16、35、37〜41FでCI装置の更新が行われ、宇進産電製IGBT(COVO52)に変更されています。

>>走行音(直流・5201) 128Kbps RA10 ←清凉里発車時は起動音が少しおかしくなることが多いです。

収録区間:1号線 清凉里→祭基洞(2005年4月)

>>走行音(直流・5201) 128Kbps RA10

収録区間:1号線 鍾路5街→鍾路3街(2005年4月)

>>走行音(交流・5304) 128Kbps RA10

収録区間:京元線 道峰山→道峰(2004年4月)

>>走行音(交流・5304) 128Kbps RA10

収録区間:京元線 放鶴→倉洞(2004年4月)

>>走行音(交流・5201・朱安行) 128Kbps RA10

収録区間:京仁線 白雲→銅岩(2004年4月)

>>走行音(交流・5201・朱安行終着) 128Kbps RA10 ←懐かしの終着駅車内メロディーが入ってます!

収録区間:京仁線 間石→朱安(2004年4月)

>>走行音(交流・5304・龍山急行) 128Kbps RA10

収録区間:京釜線 大方→鷺梁津(2008年2月)

>>走行音(交流・5304・龍山急行終着) 128Kbps RA10

収録区間:京釜線 鷺梁津→龍山(2008年2月)

>>走行音(交流・5713) 128Kbps RA10

収録区間:京釜線 冠岩→石水(2004年4月)

>>走行音(交流・5713) 128Kbps RA10

収録区間:京釜線 石水→始興(2004年4月)

>>走行音(交流・5713) 128Kbps RA10

収録区間:京釜線 始興→禿山(2004年4月)

>>走行音(交流・5729) 128Kbps RA10

収録区間:京釜線 龍山→鷺梁津(2008年2月)

>>走行音(交流・5233・龍山急行終着) 128Kbps RA10

収録区間:京釜線 鷺梁津→龍山(2008年2月)

>>走行音(交流・5735) 128Kbps RA10

収録区間:京釜線 堂井→富谷(2004年4月)

>>走行音(交流・5735) 128Kbps RA10

収録区間:京釜線 華西→水原(2004年4月)

>>走行音(交流・5738) 128Kbps RA10

収録区間:京釜線 龍山→南營(2004年4月)

>>走行音(直流・5341) 128Kbps RA10

収録区間:1号線 祭基洞→新設洞(2005年4月)

>>走行音(直流・5341) 128Kbps RA10

収録区間:1号線 新設洞→東大門(2005年4月)
2000系(341000系)と同じく宇進産電製のGTO-VVVFです。1号線系統はほとんどが交流区間なので、直流区間特有の音は地下鉄線内の僅かな区間でしか聞くことができません。
4次車・5次車GTO-VVVF(311042F〜311059F・旧5043F〜5060F)

新道林駅に停車中の311058F


<5000系時代> 4次車登場時の5046F(衿井駅)


<5000系時代> 新製時から新塗装になった5次車5059F(永登浦駅)

2002年製の4次車5043F(311042F)からは2000系2次車をベースとした車体のデザイン(トングリ)に変更されました。2000系のトングリとは異なり、内装も改められて窓ガラスが車端部を除いて固定式の一枚ガラスになりました。この窓ガラスは熱線カットの目的で緑がかっています。また、空調機も分散配置から中央配置になっています。VVVFは従来車と同じ宇進産電製のMCK01C型ですが、従来車とは車体設計が異なる影響でモーター音の響き方に差が生じます。
5000系のトングリで最初に増備された5043F〜5053Fは車体のカラーリングが深緑にエメラルドグリーンを足した帯が特徴でしたが、今では新CI化の流れで5000系全編成で「赤+青」に統一されてしまいました。
2019年現在、311043F〜45、48、54〜56、59、60Fは主回路装置の更新が行われ、宇進産電製IGBT(COVO52)に変更されています。ドアエンジンも電気式へ順次改造されています。

>>走行音(直流・5743) 128Kbps RA10 ←極上の東芝GTOサウンドです!本当に素晴らしい音を出します。

収録区間:1号線 ソウル駅→市庁(2004年4月)

>>走行音(直流・5743・空転気味) 128Kbps RA10

収録区間:1号線 鍾閣→鍾路3街(2004年4月)

>>走行音(直流・5345) 128Kbps RA10

収録区間:1号線 祭基洞→新設洞(2004年4月)

>>走行音(直流→交流・5345・九老行) 128Kbps RA10

収録区間:1号線→京釜線 ソウル駅→南營(2004年4月)

>>走行音(交流・5345・九老行) 128Kbps RA10

収録区間:京釜線 龍山→鷺梁津(2004年4月)

>>走行音(交流・5345・九老行) 128Kbps RA10

収録区間:京釜線 新吉→永登浦(2004年4月)

>>走行音(交流・5345・九老行) 128Kbps RA10

収録区間:京釜線 永登浦→新道林(2004年4月)

>>走行音(交流・5345・九老行終着) 128Kbps RA10 ←レアなソウル方面からの九老止です。終着放送も入ってます。

収録区間:京釜線 新道林→九老(2004年4月)

>>走行音(交流・311845) 128Kbps RA10

収録区間:京釜線 九老→加山デジタル団地(2017年3月)

>>走行音(交流・311845) 128Kbps RA10 ←発車前、隣をKTXが通過していきます。

収録区間:京釜線 禿山→衿川区庁(2017年3月)

>>走行音(交流・311845) 128Kbps RA10

収録区間:京釜線 衿井→軍浦(2017年3月)

>>走行音(交流・5348) 128Kbps RA10

収録区間:京釜線 新吉→永登浦(2005年4月)

>>走行音(交流・5348) 128Kbps RA10

収録区間:京釜線 永登浦→新道林(2005年4月)

>>走行音(交流・5348) 128Kbps RA10

収録区間:京釜線 新道林→九老(2005年4月)

>>走行音(直流・5750・空転気味) 128Kbps RA10

収録区間:1号線 鍾閣→鍾路3街(2005年4月)

>>走行音(直流・5750・空転気味) 128Kbps RA10

収録区間:1号線 鍾路3街→鍾路5街(2005年4月)

>>走行音(直流・5750) 128Kbps RA10

収録区間:1号線 鍾路5街→東大門(2005年4月)

>>走行音(交流・5759) 128Kbps RA10

収録区間:京元線 石渓→新里門(2008年2月)

>>走行音(交流・5759) 128Kbps RA10

収録区間:京元線 外大前→回基(2008年2月)

>>走行音(直流・5759) 128Kbps RA10

収録区間:1号線 市庁→ソウル駅(2008年2月)

>>走行音(直流・5660) 128Kbps RA10 ←起動時に少し流転させたため、パルスモードがとんでます。

収録区間:1号線 東大門→鍾路5街(2005年4月)

>>走行音(直流・5660) 128Kbps RA10

収録区間:1号線 鍾路3街→鍾閣(2005年4月)

>>走行音(交流・5764) 128Kbps RA10 ←5064FはIGBTですが、登場時はGTOのユニットが2両組み込まれていました。

収録区間:京釜線 龍山→南營(2005年4月)
極上の東芝GTOです!これほど良い響きがするGTOインバータは他にないと言っても過言ではないぐらい素晴らしいサウンドです。VVVFは5042Fまでと同じでパルスモードも同じですが、音の響きがかなり異なります。車体設計が異なる影響からか、低音が効いてとても良い響きがします。交流区間では床下から常に「ジーー」というノイズ(コンバータから?)が聞こえてきます。このノイズは従来車よりも5043F以降の方がはっきり聞こえてきます。
5次車IGBT-VVVF・6次車(311060F〜311065F・旧5061F〜5066F)

<5000系時代> 衿井駅に停車中の5064F


<5000系時代> 新製時からLED行先表示になった5065F(龍山駅)

今までGTO-VVVFで増備されてきた5000系ですが、2004年製の5061F(311060F)からの増備車はIGBT-VVVFになりました。メーカーは今まで通り宇進産電で、韓国鉄道公社の「品質保証指定品」としてVVVF車で標準化される「COVO52-A0」型が初めて導入されました。このCI装置は東芝が原設計で、宇進産電がライセンス生産をしています。

>>走行音(直流・5561) 128Kbps RA10

収録区間:1号線 鍾閣→鍾路3街(2004年4月)

>>走行音(直流・5561) 128Kbps RA10

収録区間:1号線 鍾路3街→鍾路5街(2004年4月)

>>走行音(直流・5761) 128Kbps RA10

収録区間:1号線 東大門→鍾路5街(2005年4月)

>>走行音(直流・5761) 128Kbps RA10

収録区間:1号線 鍾路5街→鍾路3街(2005年4月)

>>走行音(交流・5562) 128Kbps RA10 ←交流区間では非同期モードが長くなります。

収録区間:京元線 放鶴→道峰(2005年4月)

>>走行音(交流・5562) 128Kbps RA10

収録区間:京元線 道峰→道峰山(2005年4月)

>>走行音(直流→交流・5665) 128Kbps RA10

収録区間:1号線→京釜線 ソウル駅→南營(2005年4月)

>>走行音(交流・5566) 128Kbps RA10

収録区間:京釜線 龍山→南營(2005年4月)

>>走行音(交流→直流・5566) 128Kbps RA10

収録区間:京釜線→1号線 南營→ソウル駅(2005年4月)

>>走行音(直流・5566) 128Kbps RA10

収録区間:1号線 鍾閣→鍾路3街(2005年4月)
宇進産電製(原設計は東芝)のIGBTです。起動と回生でパルスモードが全く異なり、IGBTなのに減速音はGTOの209系910番代の音がします。交流区間では非同期モードが長くなります。
7次車・8次車(311066F〜311082F・旧5067F〜5085F)
9次車〜11次車(311083F〜311099F、312000F〜)

新道林駅に到着する311092F


京春線361000系から編入された311091F。アルミ車体が特徴(新道林駅)


311099F以降、編成番号が312000〜となった312000F(新道林駅)


<5000系時代> 光明シャトルが10連で運用されていた頃の5072F(龍山駅)

2005年製の7次車5067F(311066F)以降に増備された編成では更に前面形状が変化しました。「新トングリ」ともいえるこの前面形状は、車両製造メーカーであるRotem社らしさが出ています。前面形状の他、ドアエンジンが新製時から電気式(スクリュー軸駆動)となり、まるで日本の209系やE233系のように滑らかなドア開閉音が特徴です。内装では座席末端部の手摺の形状が変えられています。CI装置は5061F以降と同様、宇進産電製のIGBT(COVO52)がそのまま導入されています。311095F以降は311000系初のシングルアームパンタが本格採用されています。従来の下枠交差パンタではM車に2基のパンタが設置されていましたが、シングルアームパンタグラフは1基だけになりました。
2012年製の9次車以降は5000系ではなく新製時から311000系として製造されました。11次車では編成が99まで到達してしまったため、311099F以降は編成番号が312000Fになっています。

>>走行音(直流・5381) 128Kbps RA10

収録区間:1号線 鍾路3街→鍾路5街(2008年2月)

>>走行音(交流・311893) 128Kbps RA10

収録区間:京釜線 鳴鶴→衿井(2017年3月)

>>走行音(交流・311296) 128Kbps RA10 ←駆け込み乗車した客に車掌が注意放送してます。

収録区間:京釜線 新道林→永登浦(2017年3月)

>>走行音(交流・311296) 128Kbps RA10

収録区間:京釜線 新吉→大方(2017年3月)

>>走行音(交流・311296) 128Kbps RA10

収録区間:京釜線 大方→鷺梁津(2017年3月)
音は5061F以降と変わりありませんが、ドアエンジンが電気式となったのが大きな特徴です。まるで209系やE233系のようなドア開閉音がします(現在では4次車以降でも電気式に改造されています)。
制御装置、車両設備
主変換装置(CONVERTER/INVERTER)

MCK01C型主変換装置(パワーユニット側)

MCK01C型主変換装置(送風機側)

341000系と同じMCK01C型(1C4M)です。5000系では全てが宇進産電製です。送風機側の点検蓋に「宇進産電」と書かれたプレートが貼られています(なぜか漢字です)。

COVO52型主変換装置(INV側)

COVO52型主変換装置(CONV側)

5061F以降で採用されたIGBTのCI装置です。インバータ側とコンバータ側とでは装置の形が大幅に異なります。

パンタグラフ

YT88A型下枠交差パンタグラフ

シングルアームパンタグラフ(311095F〜)

M車2両ユニットの片側には韓国の電車では定番となった有眞(ユジン)機工産業製の下枠交差形パンタを2基搭載しています。東洋電機製造の技術提携で国産化されたパンタですので、日本と同じ形状をしています。311095F以降では近年、KORAILの電気機関車や特急電車での使用が始まった韓国製のシングルアーム式が本格的に導入されています。このシングルアームもメーカーは有眞です。

M車サイドビュー

2次車GTO-VVVF・5711号車

3次車GTO-VVVF・5733号車(旧塗装)

4次車GTO-VVVF・5746号車(旧塗装)

4次車GTO-VVVF・5549号車

7次車・5676号車

11次車・312202号車

M車の変遷が分かるように並べてみました。M車は2両ユニットを組んでいて、片側のM車にパンタグラフが搭載されています。CI装置は1C4Mなので、各M車に1台設置されています。311095F以降のシングルアームパンタ搭載編成はパンタの数が従来の2基から1基に変更されています。

車両装備

5000系ミュージックホーン

5000系ミュージックホーン(ホーム進入時)

韓国鉄道1000系(後期車)とVVVF車には空笛の他にミュージックホーンが搭載されていて、ホーム進入時でたまに使います。311000系のミュージックホーンは341000系とは別バージョンで、1音1音はっきりしているのが特徴です。311000系の中でも初期編成と後期編成で音色が異なり、初期編成では1音1音がはっきりとした軽いテンポ、後期編成では滑らかな音色(?)がします。公開するファイルはいずれも後期編成のミュージックホーンです。最近はほぼ全ての駅でスクリーンドアが設置されたため滅多に使わなくなりました。

5043F以降の窓ガラス

窓ガラスは熱線カットの目的で緑ががっていて、ガラス上部は特に緑色が濃くなっています。個人的にはこのガラスはかなり気に入っています。車内から車窓を眺めると、緑色が濃すぎるので何ともいえない雰囲気が味わえます。

・行先表示器 方向幕LEDハングル表示LED英字表示

いずれも「清凉里」行きです。5001F〜5064Fまでは方向幕でしたが、難燃化対策の更新がされた際にLED式に交換されました。LED式では東急5000系のように、英字も交互に表示されます。

後期編成の内装

難燃化施工後の内装で、座席モケットはKORAIL標準タイプです。この座席は日本のE231系以上の硬さで、座り心地は良くないです。車内案内表示器は初期編成は1台、後期編成は2台設置されています。

 
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