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韓国鉄道2000系 -- VVVFインバータ制御 <安山線、果川線、地下鉄4号線、盆唐線>
10両編成 (安山線、果川線、4号線)
2030F〜2046F、2049F、2051F〜2054F、2070F〜2072F

<旧塗装> 安山駅に留置中の2040F


<新塗装> 蘆原駅に進入する2040F(上と同一編成)

韓国初のVVVFインバータ制御車として、1993年から製造された交直両用の通勤型電車です。車両は韓国の現代精工、韓進重工、大宇重工で製造されました。車体は日本の205系などの工法をベースとしたステンレス製で、20m車体・4扉という日本の一般的な通勤車と同じ設計ですが、日本の電車と比べて車幅が3120mmもあるので車内が広く感じます。主変換装置は東芝製と東芝の技術提携を結んだ韓国の宇進産電製が導入され、初期に製造されたグループでは主変換装置が東芝の純製で、それ以降は宇進産電となっています。
安山車両基地所属車は10両編成で安山線、果川線と乗入先の地下鉄4号線で活躍しています。なお、2000系は、編成が第30(2030F)から始まっています。これは韓国鉄道のディーゼル機関車の2000形の番号と被らないように配慮されているからです。
>>走行音(直流区間・東芝 / 2035)

収録区間:地下鉄4号線 ソウル駅→淑大入口

>>走行音(直流区間)

収録区間:地下鉄4号線 総神大入口→銅雀

>>走行音(直流区間)

収録区間:地下鉄4号線 新龍山→三角地

>>走行音(交流区間・東芝 / 2035)

収録区間:韓国鉄道 安山線 大夜味→半月
東芝GTOの特徴が非常によく現れています。回生制動時の音の変化はJR207系900番代や207系1000番代と同じです。交流区間(韓国鉄道線内)と直流区間(地下鉄線内)では変調音が若干異なり、直流区間では非同期モードの次の変調がはっきりとした音になり、3段階目の変調音が短くなるのも特徴です。高速域では「キーーン」という高い音が響きます。
6両編成 (盆唐線)
2047F、2048F、2050F、2055F〜2069、2073F〜2076F

道谷駅に停車中の2069F

盆唐線は全線が交流電化のため、不要となる交直転換器などの装備していない2000系が活躍しています。4号線系統ほど輸送力が必要でないために、盆唐車両基地所属車は全編成が6両編成となっています。また、盆唐線ではワンマン運転が実施されており、ドア開閉操作が運転士で行えるようにワンマン対応の装備が設けらています。
外観は従来の2000系と差はなく、主変換装置も宇進産電製です。車体の塗色は盆唐線のラインカラーである黄色に青色(KORAILのCIカラー)を足したデザインとなりましたが、以前は4号線系統編成と同じオレンジ帯で統一されていました。
>>走行音(2555)

収録区間:韓国鉄道 盆唐線 太平→牡丹

>>走行音(2556・乗降促進使用)

収録区間:韓国鉄道 盆唐線 開浦洞→九龍

>>走行音(2556・乗降促進使用)

収録区間:韓国鉄道 盆唐線 九龍→道谷


盆唐線は全線が交流電化なので、走行音も交流区間独特の変調パターンになります。盆唐線編成では発車時に車内スピーカー、あるいは車外スピーカーから「列車が出発します。出入門を閉めます」という乗降促進(発車放送)が流せます。
3次車(2077F〜2081F)

<旧塗装> 安山駅に留置中の2077F


<新塗装> 蘆原駅に進入する2080F

2077Fからの増備車では前面形状が変更されてイメージが大きく変わりました。この形状が丸いことから、現地では「トングリ」と呼ばれているそうです。トングリとは「丸型」という意味です。このデザインは後に登場する盆唐線用の4次車、5000系の後期増備車にも採用されることになり、韓国鉄道の新標準型とも言える存在です。2000系のトングリの場合、従来の2000系の前面を変えただけという点が特徴です。
>>走行音(直流区間・2077F)

収録区間:地下鉄4号線 倉洞→蘆原

>>走行音(直流区間・2077F)

収録区間:地下鉄4号線 彌阿サムゴリ→彌阿

>>走行音(直流区間・2077F)

収録区間:地下鉄4号線 上渓→タンゴゲ

>>走行音(安山始発・交流区間・2079F)

収録区間:韓国鉄道 安山線 安山→工團

>>走行音(交流区間・2079F)

収録区間:韓国鉄道 安山線 漢大前→常緑樹

>>走行音(安山始発・交流区間・2080F)

収録区間:韓国鉄道 安山線 安山→工團

>>走行音(交流区間・2080F)

収録区間:韓国鉄道 安山線 工團→古棧

>>走行音(交流区間・2080F)

収録区間:韓国鉄道 安山線 漢大前→常緑樹

>>走行音(交流区間・2080F)

収録区間:韓国鉄道 果川線 大公園→競馬公園
変調音は従来編成と同じですが、中速域で低音が響きます。
IGBT-VVVFインバータ編成(2051F〜2054F、2067F)

倉洞駅に進入する2051F

2次車に当たる2051F〜2054F、盆唐線用の2067Fでは制御装置がGTO-VVVFからIGBT-VVVFへ交換されています。メーカーは宇進産電で、東芝の技術によって製造された「COVO52-A0」型主変換装置が導入されました。この装置交換は試験導入だと思われますが、はっきりとした目的はわかりません。なお、COVO52-A0型主変換装置は、韓国鉄道公社の「品質保証指定品」とされ、後に登場する5000系後期車や6000系にも積極的に導入されています。
>>走行音(直流区間・2051F)

収録区間:地下鉄4号線 蘆原→上渓

>>走行音(直流区間・2553)

収録区間:地下鉄4号線 新龍山→三角地

>>走行音(直流区間・2553)

収録区間:地下鉄4号線 淑大入口→ソウル駅

>>走行音(直流区間・2054F)

収録区間:地下鉄4号線 二村→新龍山
宇進産電製ですが、東芝の技術提携のために阪神9300系と同じような東芝2レベルIGBTの音がします。しかし、減速音はかなり独特です。IGBTなのに減速時にはJR209系910番代と全く同じ音がします。日本では例のない奇妙なパターンですが、今となってはソウルを走る電車で当たり前に聞ける音となっています。
4次車(2082F〜2087F)

牡丹駅を発車する2087F

2081F以降は盆唐線専用車で、3次車で採用された「トングリ」となっていますが、5000系後期増備車(5043F〜)での設計も採用されているので側面の窓ガラスや内装、座席も従来車とは異なります。行先表示は韓国鉄道車では初のLED式となり、ハングルとローマ字が交互に表示されます。主変換装置は従来車と同じ宇進産電製のMCK01C型で、この4次車は交流専用車になっています。
>>走行音(2086F)

収録区間:韓国鉄道 盆唐線 太平→キョンウォン大

>>走行音(2086F)

収録区間:韓国鉄道 盆唐線 キョンウォン大→福井

>>走行音(2585)

収録区間:韓国鉄道 盆唐線 太平→牡丹
主変換装置が従来の2000系と同じですが、車体設計が異なるためか音の響きが異なります。5000系後期増備車と同じく低音が効いています。
主変換装置、車両設備
■主変換装置(CONVERTER/INVERTER)

MCK01C型主変換装置(公式側)

このMCK01C型主変換装置は初期量産編成では東芝製、それ以降は東芝の技術提携を受けた宇進産電製となっています。素子の冷却が強制送風式ですので、VVVF装置からはブロワーによる送風の音がします。装置自体も独特な形をしています。ちなみに、韓国のVVVF車は全てが1C4M制御です。

東芝府中事業所にある資料

MCK01C型主変換装置が東芝府中事業所内にあるパネルに写真付きで掲載されています(所内見学時に撮影)。主電動機(MM)が東芝の技術であることも、この資料から判明できます。

COVO52-A0型主変換装置(公式側)

2051F〜2054F、2067Fで導入されたIGBTのCIです。MCK01C型と同様、装置の形状は両側面で異なっており、ここでは「公式側」と「非公式側」で区別します。公式側はインバータとなっており、U・V・Wの各相のユニット部があります。

COVO52-A0型主変換装置(非公式側)

非公式側はコンバータです。日本でもそうですが、交直両用のIGBT−VVVF車に搭載される主変換装置は、インバータ部とコンバータ部がはっきり分割されているのでわかりやすいです。

■台 車

ボルスタレス台車(T車)

205系などで採用されたDT50、TR235型ボルスタレス台車がベースとなっており、韓国製ではありますが外見は本当にそっくりです。見て分かるように、軸箱支持は円錐積層ゴム式です。空気バネのレベル調整棒といい、とにかく形状が日本のままですね。この台車は韓国のVVVF車の標準装備品となっており、特にソウルで活躍するVVVF車はみなこの台車を履いています。

■車両設備

2000系ミュージックホーン

空笛とは別にミュージックホーンを搭載しています。5000系のミュージックホーンと比較してみるとわかるのですが、2000系のミュージックホーンは1音1音が繋がったような音になっているのが特徴です。たまに地下鉄内で使用することがあります。公開するファイルは走行音を収録していたときに、対向に進入してきた2000系が使ったので偶然に収録できたものです。ちなみに場所は安山線の漢大前駅です。このミュージックホーンは使用頻度が低いのですが、ラッシュ時でホームが混んでいるときに狙ってみるといいかもしれません。

車内案内表示機

日本の一般的な電車ではドア上に設置されていますが、KORAIL車と地下鉄公社車は天上に枕木方向で設置されています。この写真では「烏耳島行き」と表示されています。

・行先表示機 ハングル表示英字表示

元々は普通の方向幕でしたが、難燃化対策の更新がされた際にLED式に交換されました。東急5000系のように、ローマ字も交互に表示されます。

 
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